AKB48グループが自滅していく!!
AKB48グループが自滅していく!! ⑧
原因は、驚くほど未熟な「事業経営力」です。
夢や目標を持てないAKB48 !! 末期症状。
3月4日、「AKB48速報」に「AKB総監督・横山由依が危惧する次世代メンバーの野心のなさ」という記事が載っていました。
記事に信憑性があると仮定して要約すると、
“女優や歌手などの夢を描いていない。現状に満足しているため、ドラマ出演を拒否したり、グラビア撮影を嫌がるメンバーがいる。
「私はセンターになる器じゃない」と謙虚すぎる子が多く、次世代メンバーの知名度が上がらない一因にもなっている。”
と書かれています。
この文章の中には、AKB48が自滅していく主要因が隠れています。
それは、「採用、育成、活用、評価の人事サイクル」がいまだに構築されていないことです。
経験を積んでパフォーマンス力が上がっているのはほんの一握りのメンバーだけで、ほとんどの人は歌もダンスも上達していません。逆にどんどん下手になっていく人もかなり見られます。本気で育成していないからです。
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それでは順に見ていきますが、まず採用面です。
アイドル志望者は、下記三つのタイプに分類されます。
一つ目は、アイドルが好きで、アイドル活動そのものを楽しもうとしている人。
二つ目は、役者や歌手、声優等を目指し、アイドル活動は修行の場と考えている人。
三つ目は、「アイドルごっこ」をしたい人
まず採用段階で、三つ目を排除しておく必要がありますが、今現在かなり紛れ込んでいるのではないでしようか。見抜く眼力大丈夫ですか。
一つ目、二つ目のタイプは、素質と本気度の見極めが重要です。
次に育成面です。
素質を開花させ、技能向上のための実践的な支援体制の整備・強化が急務です。テーマ別に講師、カリキュラムを準備し、年間通して受講できるような「タレント予備校」の創設など新たな取り組みが必要です。
今の使い捨てのような環境では、ほんの一握りの人を除いて、ほとんどは夢破れ、目標を見失い、失意の中で辞めていくことになるか、横山さんが嘆くような「意欲も危機感もない」と言われような人が増えていきます。
AKB48グループでは、途中で辞めることを「卒業」と言っていますが、正確には「挫折しての中退」です。
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活用面は、もっと問題がありそうです。
人気も実力もあれば推されても違和感はありませんが、
①人気はあるが、実力が不足
②人気はないが、実力は十分
この二つのケースでの対応を誤ると愚痴や不満が各所から滲み出し、放置すると嫌悪感、不信感を醸成します。これは、メンバーのやる気を殺ぎ、ファンの熱を冷まし、AKB48離れを引き起こします。(もう起きてますね)
運営サイドは、①の「人気はあるが実力不足」のメンバーを重用しがちです。事業収益面を考えるとやむを得ないのでしょうが、人材育成の観点からは間違った判断です。 現在の事業環境では、収益の維持と人材育成は両立せず、「二兎を追うもの一兎も得ず」です。AKB48人気メンバーが払底した今こそ、②の「人気はないが実力十分」な若手を抜擢し、経験を積ませ、人気メンバーに育て上げることが必要です。まだ間に合います。
最後に評価面ですが、これは極めて単純で「信賞必罰」を徹底することです。
スキャンダルの放置など言語道断で、ファンの信頼を裏切り、絆を自ら断ち切るような愚行で、アイドルビジネスの掟破りです。
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多くのファンは裕福ではありません。そんな彼らが物心両面でアイドルを全力で応援している中、隠れて恋愛しているアイドルとそれを見逃す運営責任者、法的に問題なくても道義的には犯罪と同じですよ。
時々「年頃の女性が恋愛禁止というのは酷では・・・」と無知で無責任な発言をする人がいますが、アイドルビジネスは、恋愛禁止が前提で成立していることを理解すべきです。
事業が成功すると原点を忘れがちです。
このように運営責任者の『不作為の過失』から生じている事態を、現場の横山さんが危惧せざるを得ない状況、何ともやりきれないですね。
秋元さん、しっかりしてください。
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